熱交換器を解説
2020年5月18日 排熱利用で省エネを実現

排熱利用で省エネを実現

近年では、天然資源の保護及び有効活用という観点から、省エネルギーに対する取り組みが各方面でなされています。

省エネ化を実現するための技術革新も日々行われていますが、そうした中で注目されているのが、排熱利用と呼ばれる技術です。排熱利用は、何らかの機器を稼働させた場合に排出される熱を再利用し、エネルギー利用の効率化に役立てようとするものです。産業用から家庭用まで、さまざまなシステムの中に組み込まれるようになっています。

排熱利用の身近な例としては、給湯器を挙げることができます。ガスや石油などを熱源とする給湯器の場合、燃料を燃やして水をあたためる際、排気ガスが出ます。このガスはかなりの熱を持っていますが、従来はそのまま大気中に排出していました。しかし省エネルギー型の給湯器では、このガスを回収して熱交換器を通すことで水をあたためるための補助エネルギーとして再利用します。これによって、燃料の消費量を減らすことが可能になります。

このシステムに利用される熱源は、多方面に広がっています。たとえばデータセンターなどでは、コンピュータサーバーから発せられる熱を回収し、室温調整に活用しています。また、より大規模なものとしては、住宅街の下水道から回収された汚泥を焼却する際に発生する排熱を利用して、地域全体のセントラルヒーティングシステムを稼働させたり、水蒸気でタービンを回すことにより電力を得たりするといった実用例が見受けられます。

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